20100604

久しぶりに香港の人たちと会話した日

数日前、大阪市内で香港の玩具メーカーとの商談会があり、以前から暖めているアイデアの実現に向けて、恊働できるパートナーとの出会いが無かろうかという期待のもと参加し、数社の方々と有意義な交流してきました。

香港は1997年にそれまでの宗主国であった英国から中国に返還され、現在は中国の一部。それまでは香港と言えば広東語の世界で、「国境」を隔てた中国広東省では、香港人同様に広東語を母語とする広東人が普通話(=中華人民共和国の標準語。マンダリンチャイニーズ)を話せたのに対し、香港人たちには普通話はあまり通じなかった記憶があります。私は日本語では関西弁、中国語では普通話を話すのですが、今日話しをさせていただけた3社のうち2社は通訳無しの普通話で問題なくコミュニケートできました。97年の香港回帰と近年の中国の経済発展を経て香港も大きく変わっているんだろうなという印象。

さて今日はせっかくの機会だったので、いろいろな素材についてそれぞれのメーカーの方とその素材の特性や応用範囲、私の持っている構想の現実性や課題について意見交換をしたのですが、面白いことに、以前から興味のあった素材のサンプルとして、ある製品を前日に東急ハンズで買って持って行ったところ、見せた相手がまさにその製品の生産者でした。しかもこの製品は出荷が始まったばかりの新製品で、担当者は製品出荷前に香港を発って日本に来たため、完成品をここで初めて見たそうで、驚くやら喜ぶやらで携帯を取り出して写真撮影までしていました。まさか自分のベイビーに日本で初めて会うとは、と満面の笑顔で。香港から日本への輸送は通常5日ぐらいかかるらしいのですが、私がこれを買ったのは一日前。その会社の方が香港を発ったのは一週間ぐらい前。つまりその商品は日本に到着してほんの一二日で店頭に並んだということになります。私にとってはこの部分も大きな驚きでした。

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