20081012

電気自動車に乗って思ったこと

 やや旧い写真ですがこのblogではまだ書いていなかった話題を一つ。

 この写真は日産のハイパーミニという電気自動車です。




数年前まであるカーシェアリングのサービスに供用されており、横浜で事務所を構えていた頃、日常の足としてよく利用しました。カーシェアリングのサービスが横浜みなとみらい地区で始まったのは21世紀に入って間もない頃で、21世紀と言っても別にたいしたことは無いな〜といささか拍子抜けしていた私にとっては、日常的に電気自動車に乗るという経験は多少なりとも子供のころにイメージしていた未来に自分が今いることを実感させるものでした。

カーシェアリングのシステムについてはまた別の機会に書くとして、今日は電気自動車に乗ったときに思ったこと。

このハイパーミニという車はハイブリッド車ではなく、正真正銘の電気自動車。本拠地の駐車場に戻って車を返却するときには必ずそこに据え付けられた充電スタンドから充電用のプラグを車の正面についているソケット(日産のマークの部分がフタ)にガッシャンと差し込んで充電します。モーター駆動で、発進と同時に最大トルクをかけられるため加速もよく、軽量なためブレーキもよく効き、機敏でおもしろい車でした。仕事で使う上では、お客様の送り迎えに使うとすごくウケるという効果もあります。
…ただし二人乗りなのでお客様を一人しか乗せられませんが。

さてこの電気自動車。内燃機関のガソリンエンジンを積んでいないので極めて静かです。走行中に聞こえる音はほとんどロードノイズのみ。では排ガスも出ないし騒音も無いし、良いことばかりかと言うと実はそうでもなく、

静かすぎて危ないのです。

特に歩道のない狭い道路に乗り入れるときには普段以上に細心の注意が必要でした。電気自動車を自分で運転してみて改めて実感しましたが、歩行者は後ろから近づいてくる車の音に反応してよけてくれているものです。しかし夜間ならヘッドライトを点灯しているからまだしも、日中で周囲の騒音も大きいような状況では、電気自動車は静粛であるが故に、後ろから近づいても気づいてくれないことが多々ありました。

このハイパーミニという車が発売されたのはもう10年程前のことですから、現在では研究も進んでこれらの問題にも様々な対処がなされていることでしょう。残念ながら私は新しい世代の電気自動車を運転する機会にまだ恵まれていませんが。

20081008

ものづくり企業とデザイナーのマッチング/東京都の場合(1)

先日東京に行って参りました。目的は11月末に開催される東京デザインマーケットの出展者説明会への参加です。





「東京デザインマーケット」は東京都主催、日本産業デザイン振興会(JIDPO)受託・運営によるイベントで、東京ビッグサイトで開かれる産業交流展の会場の一部を使って開催されます。デザイナー/デザイン会社は未発表のオリジナルデザインを展示し、これを生産・販売に結びつけるためのビジネスパートナーを探すという立場で出展しますが、実際は過去の仕事の紹介や通常の営業ツールを使った営業活動も認められており、いろんなデザイナー/デザイン会社を見る事の出来る「デザイナーの見本市」的な性格を有するものです。

今年で5回目の開催。出展には事前審査があり、今年は約170件の提案応募から30件が選ばれたとのこと。 わざわざ神戸から出展するやつなんかいてへんやろ〜と思っていましたが、もっと遠いところから出展する方もいるようでした。東京都が主催でありながら、他地域からの参加を広く認めている事からも見てとれるように、都内の中小企業のものづくりを、日本全国の「デザイン力」で向上させるためのマッチングの場の提供こそが、このイベントの骨子であるようです。

規約上、ここに展示するデザイン案はある期間一般に公開することが出来ないため、写真等をお見せできないのが残念なのですが…。イベント終了まで、数回に渡ってレポートしてきたいと思います。大阪のビジネスマッチングブログで東京の話題を書くのもちょっと場違いですが、「あっち(東京)ではこんなことやっとる」という、参考にでもなれば幸いです。


ちなみに私が出展する案は、やりようによっては特別な技術も必要とせず、既存の技術だけで生産できそうなほんとに何でもないもので、ユーザーあるいはそのユーザーを見た人が日常的にちょっとニヤッと笑えるようなモノ。展示用の試作をどう作るかなあ、と現在思案中です。