素材はダンボールのみ。なので当日は雨が降らないように祈りましたが、その甲斐あってか(?)前日の雨がぴたりと止んで気温もやや高め。スタッフの皆さんのてきぱきした動きで設置もスムーズに済み、夜のイベントでは大勢の来場者の方々に喜んでいただけました。試作段階ではいろいろ苦労しましたが、来場者の方々が記念写真を撮る様子を眺めているとこちらも嬉しい気持ちになりました。
さて、今回なぜこのようなデザインにしたのかについて。
まず素材がダンボールなのは、依頼者がダンボールのメーカーであったという極めて単純な理由。企画の出発点で既に決まっていた事であり、いわば与条件であります。
与条件は他にもいろいろとあって、例えば:
・イベント当日に短時間で組み立てと撤去が出来ること
・一つの部品は1600mm×1200mmのサイズに収まること
・各パーツの接続はプラスチックのジョイントで2枚ずつ留めること
・すべて平面のみで構成されること
・内部にティーキャンドルを設置できること
等々。さらにこれらを踏まえた上で、当然のことながら
・美しいかたちで、地域の皆さんに楽しんでいただけること
を忘れてはいけません。
上に書いたようなことを踏まえながら、企画・製作の芳川紙業さんとアイデアを出し合い、スケッチを描いたり小さい模型を作りながらああでもない、こうでもないと言っているうちにどうやらこれは小さいパーツをつなぎ合わせて円錐台を作り、その円錐台を何段か積み重ねたかたちにするのが一番きれいにおさまりそうだという結論に達しました。
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